世界で高値で取引されるワインの代表として君臨するロマネコンティは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社が所有するフランス・ブルゴーニュ地方のピノ・ノワール種ブドウを原料にしています。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社が所有するこの畑は、グラン・クリュ(Grand Cru)という最高の「特級畑」です。 ブルゴーニュ地方でもグラン・クリュはたった1%しかありません。 グラン・クリュはボルドーメドック地区などではもっと広範囲に存在していますので、ブルゴーニュでグラン・クリュといったら本当に希少で、且つ最高峰のワインであることの証明と言ってもいいでしょう。
ただでさえ面積が小さいのですが、グラン・クリュでは、法律で1ヘクタールあたり3500リットルまでと決められています。 収穫量が少ない時は、1000リットルまで厳しくすることもあります。 品質を最優先するためですが、希少性に更に輪をかけています。 そのおかげで、ロマネコンティは「飲むより語られる方が多いワイン」としても有名になっています。
ロマネ・コンティという呼称の発祥は18世紀までさかのぼります。 元々はぶどう畑の呼び名だったと伝わっています。 当時の国王ルイ15世の愛人とコンティ公爵が激しい争奪戦を繰り広げ、苦労の末にやっと念願のぶどう畑を手に入れたのが特級畑「ロマネコンティー」ということのようです。
ロマネ・コンティの優品、つまり、良作年物は100万円以下で取り引きされることは少ないようです。 希少性が高く需要も多いので、優良品を安く売る必要性が全くないからなのでしょう。 そういった意味では、価格の安いものには何か問題があるのかも知れません。 生産年度が良作年なのに、他と比べて価格が安いものには注意が必要です。 安くなっている理由は何なのか、明確に確認してから購入することをおすすめします。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社のワイン
ロマネコンティーを製造するドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社(Domaine de la Romanee Conti(DRC))は、超一流のワイン生産家として有名です。 訪問を一切受け付けないということもあり、謎に包まれた生産家でもあります。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社の歴史は、創設者ジャック・マリー デュヴォー・ブロシェが最初のワイン畑を購入した19世紀に始まっています。 そして、1869年にわずか1.8haの奇跡の畑と言われる「ロマネコンティ」を手に入れました。 しかし、現在のロマネコンティの名声は、エドモンド・ド・ヴィレーヌ氏(現当主祖父)によって築かれたと言われています。
哲学(フィロソフィー)
- 偉大なワインを造る
- グラン・クリュに努力を注ぐ
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社は、今では複数のグラン・クリュを運営し、秀逸なワインをいくつも送り出しています。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社生産畑一覧
ピノ・ノワール種
ロマネ・コンティ
ラ・ターシュ
リシュブール
ロマネ・サン・ヴィヴァン
グラン・エシェゾー
エシェゾー
コルトン
シャルドネ種
モンラッシェ
どれも優良なワインが生み出される畑ですが、ロマネコンティ以外では、ラ・ターシュとリシュブールがおすすめです。
『ラ・ターシュ』はロマネ・コンティに負けない”弟”と言われていて、外れ年でも安定して美味しいという評判です。 >>ラ・ターシュ
『リシュブール』は当たり年にはラ・ターシュに引けを取らないという評価を受けるワインです。 >>リシュブール
ロマネコンティーは主役として、この二つは脇役として試してみるのもいいでしょう。
ロマネコンティの当たり年は?
ロマネコンティの当たり年というのは人によって意見が異なることもありますので、公平を期するために取り引きされている実勢金額で比較してみようと思います。
| 製造年 | 実勢価格(円) | 製造年 | 実勢価格(円) |
|---|---|---|---|
| 1962 | 3,049,200 | 2002 | 1,350,000 |
| 1978 | 2,625,000 | 1990 | 1,324,300 |
| 1985 | 2,552,000 | 2000 | 1,250,000 |
| 1940 | 2,402,400 | 1957 | 1,238,160 |
| 1971 | 2,252,800 | 1960 | 1,232,000 |
| 1944 | 2,125,200 | 1998 | 1,180,000 |
| 1959 | 2,112,000 | 1984 | 1,155,000 |
| 1986 | 1,570,800 | 1966 | 1,144,000 |
| 1988 | 1,533,840 | 2003 | 1,008,000 |
| 1969 | 1,441,440 | 1972 | 950,000 |
| 1993 | 1,436,085 | 1996 | 945,000 |
| 1953 | 1,408,000 | 1976 | 934,500 |
| 1995 | 1,350,000 | 2008 | 876,190 |
店舗で実際に販売している実勢価格をピックアップしました。 この価格は調査した時の一時的な価格を示しているにすぎません。 あくまでも参考値としてだけご覧ください。
おいしいロマネコンティを推測する
上記のリストを見ますと、1962年、1978年、1985年、1940年、1971年、1944年、1959年がどれも200万円越で高値がついています。 それ以降の価格は一挙に50万円も下がり、更に徐々に下がっていきます。
一つ考慮しなければならないのは、ワインは古くなることによって価格も変わるということです。 ワインの熟成には約18?24ヶ月かかりますので、最新のものは2年前のものです。 ですので、単純に価格比較だけでは当たり年を推測することは困難です。
そこで製造年の平均を使って考えてみます。
200万円越のワインの製造年平均は1963年なのに対して、100万円代の製造年平均は1983年でした。 ここに20年もの開きがあります。 限られた情報で当たり年のワインを選びたいというのが趣旨ですので、その価格グループから平均製造年を割り出し、その年に近いか、それよりも新しいものを選べばいいのではないかという考えにたどり着きました。
私のおススメロマネ・コンティ
これらの私の勝手な仮説を基に、おいしいロマネ・コンティを推測してみました。
結果は下記の通りです。
1位 1985年
2位 2003年
3位 2008年
4位 2002年
5位 2000年
6位 1978年
6位 1998年
8位 1995年
9位 1993年
当然なのですが、それぞれのワインは出荷されてからは別々に流通していますので、それぞれ個別のワインがどの様に保管されていたかによっても味も変わってくるということも理解しておく必要があります。

